• 下条みつが日々感じたこと、考えた事を語ります。

メッセージ

2001年3月4日 脱ダム宣言の波紋・・・私の意見

この2月20日、田中康夫知事は、 「長野県においては、出来得る限り、コンクリートのダムを作るべきではない」 との「脱ダム宣言」をしました。 知事の言わんとするところは、ダム建設は、徹底的に国依存だと。 だから、長野県としては、そういう体質そのものから脱却すべき、ということだ、と私は理解します。 (知事、もし違っていたらメール下さい)

私も、国依存からの脱却には賛成です。 ダム建設よりは、森林の育成、という理論は都会から見れば、 確かに将来を見据えた環境にやさしい施策のように思われます。 しかし、ちょっと気になるのは、「利水」という観点からダム建設を見た時、 知事が「農業用水をちょっぴり節約すれば、大丈夫」とおっしゃっている点です。 それも国の減反政策により、水田などは、ピーク時の半分だから、と。

私は、減反という言葉に抵抗を感じます。 国の政策によって農民が翻弄されてしまったからです。 多くの農業にたずさわる方から、たくさんの生の声を聞いている私としては、心が痛みます。 たとえば三郷村は、県内でも有数のりんごの産地ですが、 ここに計画中であった黒沢ダム。 たしかに、減反により農業用水は今のところ確保されていますが、 三郷村は人口が増加しており、新しい住宅が次々と建っています。 増加した人口分の水と、農業用水を何があっても大丈夫なようにしておくことは、 地元の住民(農民もそうでない人も)にとって大変重要な問題です。

ダムではなくて、では、どうするのかを、もっと時間をかけて話し合ってもらえたら、と思いました。 都市型住民の声を聞くと同時に、そうでない人々を啓蒙していかなくては、ならないのです。

賛成、反対に分かれて意見を言い合うだけでなく、 では、その先どうするのか、ということまで、住民みんなで、ある程度見い出していけたら、 その時こそ長野発の本当の民主主義を誇れるようになる時だと思います。